福井市議会 2017-09-12 09月12日-03号
下水道管渠の整備は本市中心部の合流式下水道区域から始まり,昭和40年代にはその周辺の分流区域の整備に取りかかりました。足羽川以南は平成5年に大瀬ポンプ場の整備を行ってから,平成14年度には木田地区,板垣地区に達し,現在は麻生津地区,東郷地区にまで及んでいる状況と伺っております。
下水道管渠の整備は本市中心部の合流式下水道区域から始まり,昭和40年代にはその周辺の分流区域の整備に取りかかりました。足羽川以南は平成5年に大瀬ポンプ場の整備を行ってから,平成14年度には木田地区,板垣地区に達し,現在は麻生津地区,東郷地区にまで及んでいる状況と伺っております。
また,先ごろ行った議会報告会でも,合流式下水道区域において浸水被害への脆弱性を心配する声や,下水道の整備計画を知らせてほしいという御意見を頂戴いたしております。 日ごろ目にする機会のない下水道ですが,生活環境の改善や浸水被害の軽減などを通じて,広く下水道事業の受益者であることを知ってもらうことこそが,下水道の整備や維持管理に対して市民の皆様の理解と協力を得るための最善の手法であると考えます。
そのため,住民の自助,共助に関するソフト対策もあわせ,住民と行政とが連携した総合的な浸水対策が不可欠になっていることから,主に合流式下水道区域となる1,510ヘクタールにおいて,ハード,ソフト両対策を組み合わせた福井市下水道雨水対策基本計画を策定しているところです。
そこで,これらの老朽管が多く布設されているまちなかの合流式下水道区域内にある約400キロメートルの下水道管を,目視あるいは劣化が認められる場合はテレビカメラで詳細に調査を行ってまいりました。これまでの診断の結果,改築工事等の老朽化対策が必要と判断された下水道管の延長は,約19.9キロメートルございました。
この被害対策として,合流式下水道区域のポンプ更新の効果が大きいとして,佐佳枝ポンプ場,加茂河原ポンプ場に加え,雨水バイパス管の整備を決めました。さらに,貯留施設とポンプの効果を高めるためや,集排水機能増強のため,道路排水改修を行い,また連続排水ができないところは新たに貯留施設を検討し,あわせて浸水地区ごとに具体的な浸水対策の計画をつくるとしました。
合流式下水道区域のポンプ場は大雨時にはその排水区の雨水を河川に排出する構造となっております。本市では,この下水道ポンプ場の更新を浸水対策の柱の一つとして位置づけ,取り組みを進めております。
まず,50年を経過している管路は,全て合流式下水道区域内にあるため,合流区域の約390キロメートルの管路を対象として,老朽化の状況を把握するための調査を行っております。 既に,目視調査は全て完了しておりますが,さらに詳細な調査が必要と判断された約87キロメートルについて,テレビカメラで調査を行い,これまでに約54キロメートルを終えたところであります。
特に,整備年次の早い合流式下水道区域内では人の目による確認やテレビカメラによる調査を実施し,破損,ひび割れ等により流下能力の低下が見られる箇所について管の取りかえ,または管の再利用を行っていく長寿命化計画を進め,あわせて耐震化も図っております。現在はこの計画に基づき橋南地区で対策を行っておりまして,今後は橋北地区でも取り組みを進めてまいります。
分流区域内の汚水幹線及び汚水準幹線の管路を布設するとともに,合流式下水道区域における降雨時の雨水一時貯留設備を築造するため4億円を追加し,公共用水域の水質を保全します。 なお,これらに対応する一般会計の歳入としましては,国庫支出金で1億4,985万円,県支出金で6,311万2,000円,繰越金で33万8,000円,市債で1億6,550万円を計上しております。
本市の公共下水道区域内の雨水計画は,5年確立,時間最大雨量43.1ミリの降雨に対応するよう計画しておりますが,合流式下水道区域内では雨水量算定式の変更に伴う改善がなされておらず,管渠の流下能力不足により上流部において道路冠水や浸水被害が頻発しております。
これは,近年の都市化により市街地周辺の田畑や緑地が少なくなり,合流式下水道区域や分流式下水道区域の排水能力が当初の計画値と合わなくなっているのではないかと考えられます。そこで,旧市内で整備されている合流式下水道の管渠施設やポンプ場施設は耐用年数をはるかに超えているものが多いと聞いておりますが,その浸水対策のための下水管の能力アップや更新をどのように計画されているのか,お尋ねいたします。
春山地区,松本地区などの市街地は,雨水と汚水とを同じ下水管で排除する合流式下水道区域となっております。その区域内の下水道管やポンプの排水能力が,今回の時間降雨量75㎜という短時間に集中した豪雨に対処できなかったものであります。 また豊地区などの分流式下水道区域におきましても,雨水を排除する雨水幹線の排水能力が不足していたことが主な原因と考えられます。